今回は、兵庫県たつの市にある「龍野城下町」を散策してきました。
「播磨の小京都」と呼ばれるこのエリア、実際に歩いてみると、白壁の土蔵や武家屋敷が立ち並ぶ歴史的な町並みが今も色濃く残っていて、想像以上に見応えがありました。大阪や姫路からも日帰りで十分楽しめる、穴場的な観光地です。
龍野城下町を歩いた動画
まずは実際に歩いてみた動画をご覧ください。
たつの市・龍野城下町ってどんなところ?
たつの市の龍野城下町は、兵庫県の南西部に位置する歴史ある城下町エリアです。
武家屋敷や白壁の土蔵など、城下町の面影が今も残っており、「播磨の小京都」という愛称で親しまれています。三方を緑の山に囲まれ、中央部を揖保川(いぼがわ)の清流が流れる、自然と歴史が調和した街です。
また、映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」のロケ地としても知られており、寅さんファンにとっても聖地のひとつ。昭和レトロな雰囲気と江戸時代の風情が混在する、ちょっと不思議な魅力を持った場所です。
龍野城下町の歴史
龍野の町並みは、6世紀末ごろには形成されていたとみられています。江戸時代には龍野城下の城下町として西播磨地方の政治・経済の中心地として栄えました。
17世紀後半ごろからは醤油醸造が始まり、近世以降にかけて醤油の一大産地へと発展。軒が低く大壁造の古式な町家や醤油醸造の重厚な土蔵などが現存しており、江戸時代の町割もそのまま残っています。
この歴史ある町並みが評価され、令和元年(2019年)12月には国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されました。江戸時代から昭和戦前期までに建てられた建物が今なお残る、貴重な街並みです。
龍野城下町の見どころ
醤油の郷 大正ロマン館・クラテラスたつの
龍野城下町散策のスタート地点として多くの観光客が立ち寄るのが、「醤油の郷 大正ロマン館」です。
大正13年(1924年)に建てられた旧龍野醤油同業組合事務所を観光拠点として整備したもので、レンガ調タイル張りのモダンな建物は国の登録有形文化財にも指定されています。館内にはたつのの名産品である醤油・そうめん・皮革についてのパネル展示があり、観光案内パンフレットも入手できます。
隣接する「クラテラスたつの」は旧醤油醸造工場をリノベーションした施設で、地産地消カフェやアンテナショップが入っています。赤いレンガの煙突がシンボル的な存在です。
うすくち龍野醤油資料館
龍野は淡口(うすくち)醤油発祥の地。うすくち龍野醤油資料館では、江戸時代からの貴重な用具や資料が展示されており、醤油醸造の歴史と文化を学ぶことができます。なんと世界初の醤油専門資料館です。入館料はわずか10円という気軽さも嬉しいポイント。
龍野城(霞城)
城下町の中心に位置する龍野城は、「霞城(かじょう)」とも呼ばれる復元城です。本丸御殿、白亜の城壁、多聞櫓(たもんやぐら)、埋門(うづみもん)などが復元されており、見学は無料。春は桜の名所としても人気です。
聚遠亭(しゅうえんてい)
龍野城の近くにある聚遠亭は、龍野藩主・脇坂家の上屋敷跡に残る庭園と茶室の総称です。心字池に浮かぶような茶室、苔の庭、そして庭園から城下町越しに瀬戸内海まで見渡せる眺望は圧巻。紅葉の名所としても有名で、秋は多くの観光客が訪れます。
三木露風の生家
「赤とんぼ」の作詞者として知られる詩人・三木露風はたつの市出身。城下町の中には露風が6歳まで暮らした小さな平屋の生家が残されており、一般公開されています。明治時代の生活の様子を垣間見ることができる、静かな見どころです。
龍野公園の童謡の小径
龍野公園内には「童謡の小径(こみち)」という散策道があります。道中には「赤とんぼ」をはじめとする童謡の歌碑が点在し、近づくと音楽が流れる仕掛けが施されています。家族連れにもおすすめのほっこりスポットです。
龍野城下町のグルメ
そうめん処 霞亭(かすみてい)
龍野城のすぐそばにある「霞亭」は、地元特産の手延素麺「揖保乃糸」を使ったにゅうめんが看板メニューのそうめん専門店です。2016年にはミシュランに掲載されたこともある実力派の名店。観光で歩き疲れたときの昼食にぴったりです。
アクセス・基本情報
電車でのアクセス JR姫新線「本竜野駅」下車 → 徒歩約15〜25分 駅前にレンタサイクルがあるので、自転車での散策もおすすめです。
車でのアクセス 山陽道「龍野IC」または「龍野西IC」より約10〜15分
駐車場 龍野公園駐車場が散策に便利です。
散策の目安時間 徒歩でじっくり回るなら2〜3時間。龍野公園・聚遠亭・城下町を一通り見て回るコースがおすすめです。
よくある質問
Q. たつの市の龍野城下町はどのエリアですか?
A. 龍野城を中心に、うすくち龍野醤油資料館・大正ロマン館・三木露風生家・聚遠亭などが集まるエリアです。JR本竜野駅から徒歩圏内にほぼすべてのスポットが収まっています。
Q. 龍野城下町の散策にかかる時間はどのくらいですか?
A. 主要スポットを一通り回るなら2〜3時間が目安です。龍野公園や聚遠亭まで含めると半日ほどあると余裕を持って楽しめます。
Q. 「播磨の小京都」とはどういう意味ですか?
A. 白壁の土蔵・武家屋敷・歴史的な町家が今も多く残り、京都のような落ち着いた歴史的景観が感じられることから、そう呼ばれるようになりました。
Q. 龍野城下町は大阪から日帰りで行けますか?
A. はい、行けます。大阪から姫路経由でJRを乗り継ぐと約1時間半〜2時間程度です。日帰り旅行の目的地として十分楽しめます。
Q. 駐車場はありますか?
A. 龍野公園駐車場をはじめ、城下町周辺にいくつか駐車場があります。桜・紅葉シーズンは混雑するため、早めの到着がおすすめです。
まとめ
たつの市の龍野城下町は、「播磨の小京都」の名にふさわしい、歴史と文化が凝縮されたエリアです。
白壁の土蔵が続く重伝建の町並み、醤油醸造の歴史、三木露風の生家、そして聚遠亭の庭園と茶室。どれひとつとっても見応えがあり、歩けば歩くほど新しい発見がある街です。
大阪・神戸・姫路からのアクセスもよく、気軽に日帰り旅行が楽しめます。「どこか歴史のある街を歩いてみたい」と思ったとき、たつの市の龍野城下町はきっと期待を裏切らないはずです。